最近のMR転職市場感について。
製薬メーカーのMR求人自体が減り、狭き門になりつつあるのは皆さんもご存知かと思います。
MR数が2013年をピークに年々減り、今や4万人台にまで減っているところ。
そして今やプライマリー領域のMR求人は減り、オンコロジー、免疫領域などの専門領域MR求人や欠員補充での数名補充のMR求人ばかり。
専門領域のMR求人で求められる要件はそもそも高いハードルとなっており、一般的には下記のような応募要件となっていることが多いです。
20代、30代の若手で、大学病院担当経験があって、優秀で、経歴も綺麗で、幅広い勤務地もいとわずOKなMRが求められているということですね。
そもそもそんな条件をフルに満たす方がMR転職市場にいるのか?と思ってしまう部分もあります。
但し、それが昨今のMR転職市場においては、これらの条件を満たす応募者が出始めており、ますます採用基準が上がって来ているのです。
スペシャリティ領域などのMR求人に関しては、そもそも競争倍率も高く、
これくらいの競争倍率では驚くことも少なくなりました。
競争倍率16倍というと、16人に1人しか最終的に受からないということですからね。
15人は不合格ということ。
あなたは1/16になることが出来ますか?
そして、さらにここへ来て、採用基準が上がっている要因としては、各社の早期退職実施があります。
特に、ここ最近で話題にもなりましたが、
・住友ファーマ
・田辺三菱
・武田薬品
などの早期退職ニュースが採用基準を上げる要因となっていると思われます。
早期退職の対象となるのは40代、50代ではあるのですが、この将来不安を受けての20代、30代の若手層が多く転職活動を実施しているということです。
早期退職あるあるの話ですが、会社側が早期退職の対象としていない若手層が抜けてしまい、転職できない40代、50代が何とか会社に残ろうとする恒例のパターンです。
通常時から狭き門で選考基準が高いところにあって、加えて、
・新卒から1社に所属
・新卒から住友ファーマ、田辺三菱、武田薬品社に所属
・20代、30代の若手
・幅広い勤務地OK
という経歴ピカピカの人材が多く今のMR転職市場に出て来ているのですから、採用基準はおのずと上がりますよね。
領域経験的には、彼らはそこまでスペシャリティ経験値が高い訳ではないですが、やはり買い手(企業側)からしたら、普段は転職市場に出て来ない優秀若手人材を採るチャンス到来になっています。
上記の今のMR転職市場の流れを把握した上で、自分はこの今の転職市場ではどのような位置に居るのかを正しく理解した上で、転職することが大事になります。
自分は「東京に持ち家があるから東京の自宅から通える範囲内希望!」など自分の希望だけを言っていても内定を獲得することはほぼ難しいと言えます。
転職はお相手(企業側、他候補者)あってのことですので、自分の希望だけを言わずに、相手も見つつ、行動しないとですね。
それでは、また次回